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趣味で空を飛んでいるアラサー会社員が、スマホやタブレットを中心としたガジェットの活用法を気ままに紹介していきます。

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ハワイでプライベートパイロットのFlight Reviewを受けてきた

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こんにちは、空飛ぶガジェッター、みいや(@flying_gadget_m)です。

今回は自家用パイロット向けの記事になります。FAAがパイロットに義務付けている2年に1度の技能審査であるFlight Reviewをハワイで受けてきたので、自身の備忘録を兼ねてレポートします。 

 

Flight Reviewとは

米国航空法 FAR§61.56では、パイロットが機長として飛ぶために24か月に1度のFlight Reviewを受けなければならないとされています。Flight ReviewはCFI(飛行教官)の下で最低1時間の座学と1時間の飛行訓練による知識、技量の確認を行い、認められればログブックに完了のサインをしてもらえます。詳しい情報は下記のCFIJapanさんのサイトに載っています。

 

24ヶ月に一度は必要なFAR 61.56 Flight Review

 

私は2015年6月にロサンゼルス近郊でPrivate Pilotのライセンスを取得してからちょうど2年経ったので、今回ハワイでFlight Reviewを受けてきました。お世話になったのはオアフ島の西側にあるカラエロア空港を拠点にしているこちらのフライトスクールです。何故ハワイにしたかって?単純に、「ハワイで飛んでみたかった」というのが理由です。

 

www.trfshawaii.com

 

注意点

この記事では私が実際に受けたFlight Reviewの内容をレポートしていきますが、Flight Reviewの内容はスクールや教官の方針、個々のパイロットによって違ってきます。参考までに私はFAA Private Pilot ASEL(+JCAB自家用操縦士 飛行機 陸上単発)のみ保有、総飛行時間100時間程度、日本で月1~2回飛んでいる駆け出しのプライベートパイロットです。

 

宿題

スクールとメールで連絡を取り、Flight Reviewの予約を取ると早速宿題が出されます。こう書くと簡単そうですが、実際にはメールが中々帰ってこなかったり、スクールの電話が国際電話を受けられなかったりで一筋縄では行かない部分もありました。また、予約を取るためにはクレジットカード情報を提供する必要があります。

宿題の内容は以下の通りでした。

 

  • FARの復習(こちらの資料のPage6の内容を勉強しておくこと)
  • ハワイのチャートについて質問するので目を通しておくこと
  • カラエロア空港からモロカイ空港までのフライトプラン作成(当日の気象を反映すること)
  • Weight & Balanceの確認(訓練機のW&Bデータと教官の体重が事前情報として送られてきました)

 

予約が決まってからのメールの対応は至って丁寧でした。この時点で渡航の1ヶ月前だったのである程度余裕を持って取り組めました。基本的にはFAAで自家用を受けた時の内容の復習です。FAAはVFRチャートをネットで無償公開してくれているので非常に助かります(最新版なのでホノルル空港はちゃんとINOUYE INTLになっています)。この辺はさすが航空先進国ですね、どこかの島国も早く見習ってほしいものです。今回利用するカラエロア空港はホノルルの西側、ワイキキから車でH1フリーウェイを30~40分ほど行った場所にある小規模空港で、軍用機と小型機が利用しています。

 

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不可抗力のドタキャンでハナウマ湾へ

今回はハワイ到着翌日にFlight Reviewの予約を入れていましたが、当日に教官が体調不良のため実施不可との連絡が来ました。TRFSは家族経営の小さいスクールで教官が1人しかいないので、この辺は仕方ないですね。

仕切り直して翌日改めてFlight Reviewを受けることにします。その日はハナウマ湾に行ってシュノーケリングをしてきました。

 

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座学

翌日には教官も復活したようなので早速スクールに行き、まずは座学からです。聞かれた内容はプライベートのオーラルとほぼ同じで、以下のような内容でした。

 

  • 他の空港に行くときに集めなければならない情報は?→NWKRAFT
  • 昼間のVFRフライトに必要な装備品は?→TOMATOFLAMES
  • 夜間の場合は追加で何が必要?→FLAPS
  • 飛行機の検査は何が必要?→AVIATE
  • (チャートの一部を指して)ここの空域は何?VMCの条件は?必要な無線設備は?
  • 乗客を運ぶための直近の飛行経験の条件は?昼と夜でどう違う?
  • AIRMET、SIGMET、Convective SIGMETとは何?AIRMETにはどんな種類がある?
  • 酸素供給が必要になる条件は?
  • カラエロア空港の上空で無線機が壊れたらどうする?
  • ハワイにClassA空域はある?→無い(初めて知りました)
  • モロカイまでどうやって行く?今日の天気で行ける?
  • W&Bは大丈夫?カテゴリはUtility?Normalと何が違う?

 

ある程度復習して行ったのでおおよそ答えられましたが、所々忘れている部分もありました。試験ではないので忘れていたり間違えた内容はその場で復習すれば大丈夫です(あまりにも全部忘れていると不合格にされるかもしれませんが)。座学は1時間くらいで終わりました。

 

フライト

いよいよハワイでの初フライトです。プランはモロカイ島まで作りましたが、実際のフライトはオアフ島西側を回って地形慣熟とマニューバの復習とタッチアンドゴーを行うという内容でした。機体はC-172L。普段日本で操縦しているのもC-172Nですが、速度計がMPH表示だったり(普通はノット)、フラップ操作レバーがモーメンタリースイッチだったり少し勝手が違います。

 

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飛行前点検をして、エンジン始動、ATISを聞いていよいよ出発です。RWY4Lから離陸すると目の前にハワイの美しい海が広がります。写真は同乗の友人に撮ってもらいました。

 

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フライトは海上でスローフライト、ストール等のマニューバを行い、オアフ島の西側を一周して地形、位置通報点の名称や周辺の空港との位置関係を勉強します。カラエロア空港に戻ってタッチアンドゴーを2回してフルストップ。飛行時間は1.3時間でした。カラエロア空港は軍も利用しており、C-5ギャラクシーも降りてきます。

 

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着陸後、無事ログブックにFlight Review完了のサインをもらいました。その翌日からは実際にモロカイ島にクロスカントリーに行ったり、オアフ島の東側でワイキキビーチやダイヤモンドヘッド、真珠湾の上を飛行したりとハワイでのフライトを満喫することができました。

今回プライベートパイロットのFlight Reviewを始めて受けましたが、一言で言えばオーラルを含めたチェックライドの縮小版という感じでした。初めての場所でFlight Reviewと地形、ATC慣熟を兼ねたフライトでしたが、特に問題はありませんでした。

 

費用

TRFSの訓練費用は公式サイトに書いてある通りです。基本的には時間当たりの飛行機のレンタル料(C-172ドライで$107/h)+同乗教育費用($50/h 座学も同じレート)+燃料代(約$6.5/gal≒$50/h)となります。乗客を乗せる場合は別途1人当たり$50かかります。これは飛行時間に関係なく1フライトにつき1人$50です。また、クロカン時のみ救命ボートのレンタル料が1フライトあたり$10必要になります。

支払いは現金、カード両方OKです。TRFSは費用に関しては明朗会計で良心的な部類だと思います。

 

ハワイのフライトまとめ

ハワイでのフライトについて、今回学んだことをまとめておきます。

 

風が強く、気象の変化が急

フライト時はかなり風が強く、20kt以上吹いていました。もともとハワイは北東からの貿易風が吹くのですが、その日は西海岸に接近しているハリケーンの影響で普段よりも風が強かったとのこと。一般的に午前中は比較的穏やかで午後から風が強まることが多いそうです。

また、ハワイの天気は変わりやすく急に雨が降り出したり視程が悪化したりといったことも良くあります。また、気流は海上では穏やかですが陸上ではかなり荒れます。私が訓練を受けたロサンゼルスと比べると難しい気象条件だと思います。

 

トラフィックが多くATCもハイレベル

ハワイ、特にホノルルは世界中のエアライン、軍用機、遊覧飛行の小型機を含む多くの飛行機が集まるため、必然的にトラフィックが多くなります。ホノルル空港周辺はクラスB空域なのでアプローチから許可を受けて飛行することになりますが、ホノルルは世界屈指の国際空港なのでATCは非常に忙しく難易度が高いです。特に普段日本人英語のATCに慣れている私のようなパイロットはスマホアプリのLiveATCで耳を慣らしてから行った方が良いです。

 

play.google.com

 

景色は素晴らしい、絶対また行く

空から見たハワイの景色は本当に美しいです。絶対にまた行きます。次は他の島へのクロカンもしたいですね。TRFSはチェックを通ればソロで機体をレンタルすることもできるので、もう少し慣熟訓練を積んだら挑戦したいですね。ハワイでセスナをレンタルして気軽に他の島へ飛んで行けたら最高ですね。

 

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それでは、今日も読んで下さり、ありがとうございました。Good day!